■ 未収金11億円超す、対策室の強化検討/黒石市
債権対策室を設置した黒石市は、未収金が市税及び国保税を中心に11億5000万円以上に及ぶことを明らかにし、当面は現状把握に全力を挙げる。未収金は市営住宅使用料、災害援護資金貸付金、保育料など複数部門にわたり、債権回収に一元的に取り組むが、市としては債権対策室を強化したい意向とも示している。県がスタートさせた徴収支援チームにも参加し、回収にあたる。
10月1日付で債権対策室を設置した同市は、未収金が11億5000万円余りに達することを明らかにした。その中心は、19年度決算で報告になった市民税及び国保税だ。
それによると自主財源の中心である市税の収入は未済額は約3億6564万円に達し、前年度(約3億2853万円)に比べて11.3%増加した。国保税の収入未済額は約6億1414万円で、うち約4億8537万円が滞納繰越分。さらに市営住宅使用料が約1020万円、病院の個人患者未払金が約9779万円、災害援護資金貸付金が約1578万円、保育料が約1136万円、介護保険が約1270万円。未払金は複数部門にわたる。
当面は現状把握に全力を挙げ、各部・課が連携して取り組むことにしている。債権対策室は現在2人だが、市としては人員を増加し、体制を強化したい意向をも示している。「債権回収を一元的に取り扱い、効率的に回収業務を行う」ためだ。債権対策室の設置とともに、県がスタートさせた徴収支援チームによる個人住民税の滞納整理に参加し、回収にあたる。財政健全法で、4つの指標のうち2つが健全化判断基準を上回っているだけに、回避に向けた取り組みは真剣だ。
■ 15日付の主な掲載記事
□いきいき放談/藤崎町読書友の会会長
□電気管理技術者協会弘前支部が独居老人世帯で点検/田舎館村
□山内アナ招いて放送の仕事学ぶ/黒石市上十川小
□グラウンドゴルフ大会/黒石市老連/平川市老連
□鈴木、佐藤両陣営が事務所開き/田舎館村長選
□夜間の交通安全教室、怖さ学ぶ/青森市浪岡
□写真特集/ミニ・インターナショナル・フレンドシップ・フェア
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